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晴れの日読書録

読んだ本の感想をのんびりと書いていく読書録です。

【ネタバレ有り】東野圭吾『祈りの幕が下りる時』

祈りの幕が下りる時 [ 東野圭吾 ]

価格:1,836円
(2016/11/15 20:30時点)
感想(77件)

加賀恭一郎・日本橋シリーズ最終作。日本橋署でのラストを飾るに相応しい作品でした。

 

かの『容疑者Xの献身』を思わせるような身の挺し方。ワタベの正体は一体誰なのか――トリックにも、胸を締め付けるような感情を引き出すためにも重大な意味を持つその真実。

どことなく『砂の器』を思わせる…と思ったら、書評家にもそう評されているようで。

タイトルは、母として子として互いを想い合う二人が、子が誠実に育っている事を知った時、母が息子を愛し、いつまでも気に掛けていた事を知った時。そして、博美が死にたがっている父の一生に幕を引き、舞台「異聞・曽根崎心中」の幕が下りた時。遠く離れた愛する人よ、どうか幸せにという祈りに何らかの形で答えが出た時なのでしょう。

 

…ただ一つだけどうしても気に食わないのは、加賀さんが女性を食事に誘っているところ!未緒さんの事はどうしたんですか、加賀さーっん!!!

 

原発作業員の方があんな雇われ方をしているとは知りませんでした。ニュースの見方も、また変わりそう。