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晴れの日読書録

読んだ本の感想をのんびりと書いていく読書録です。

柚木麻子『ナイルパーチの女子会』

ナイルパーチの女子会 [ 柚木麻子 ]

価格:1,620円
(2016/12/30 17:33時点)
感想(1件)

暴力的で、禍々しくて胸を刺す。柚木さんの作品の中では一番好きかもしれません。

幸いにも女友達がいる私にはここまでの狂気は理解できないけれど、栄利子の思考に共感できる(と、いうか「わかってしまう」)ところは度々ありました。そして、翔子にも。

今の自分がいるのは誰のせいでもない、どうしたって心を通わせられない相手がいる。他人からの評価ばかり考えているうちに、失ってしまうものがある。

サスペンスフルな中盤は興味深く読み進めて、終盤は心に突き刺さる言葉が沢山ありました。良いときも悪いときもあって、人間は一定ではない、関係は一定ではない。真織はそれを心得ているのだなぁ。

彩瀬まる『神様のケーキを頬ばるまで』

神様のケーキを頬ばるまで [ 彩瀬まる ]

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(2016/12/22 23:03時点)
感想(0件)

どの作品も印象に残っていて、「これが一番良かった!」というのがなかなか決め難い連作短編集。甲乙つけがたい…。

読後は、良いとか悪いとかではなく、「私」という一個人が今ここにいる事を感じさせてくれる。

 

文庫版の解説は柚木麻子さん。丁度この次は『ナイルパーチの女子会』を読む予定なので、まるでリレーのバトンを渡すような面白い読み方ができたなぁと思っています。

宮木あや子『あまいゆびさき』

あまいゆびさき [ 宮木 あや子 ]

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(2016/12/14 21:00時点)
感想(0件)

百合にちょっとエロ。

なんとなく悲劇的な結末を予想していたので、未来へ向けて仄かに光が灯るようなラストは予想外でした。

途中はどろりと青くさい沼の底に沈んでいるようだけれど、最後は爽やかな風が吹く。

奥井とユリカがとても好きです。

道尾秀介『スタフ staph』

スタフ [ 道尾秀介 ]

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感想(0件)

幼き心が引き起こした事件とも呼べないような事件。

結末は意外だったけれども、驚きよりもやるせなさが残りました。

もっと他に道はなかっただろうか、きっとあっただろうに。

staphとはブドウ球菌を示すstaphylococcusかな?

『いつか、君へ Boys』

いつか、君へ(Boys) [ ナツイチ製作委員会 ]

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(2016/12/3 17:58時点)
感想(4件)

少年達が主人公のアンソロジー。

石田衣良『跳ぶ少年』と吉田修一『少年前夜』はどことなく青臭さが香る。

米澤穂信『913』は青春小説というよりミステリーの趣か。

小川糸『僕の太陽』はしっとりとまとまっていました。辻村作品は『家族シアター』で既読。

朝井リョウ『ひからない蛍』が一番好きです。

角田光代『坂の途中の家』

坂の途中の家 [ 角田光代 ]

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感想(2件)

途中からはむぉおう登場人物に苛々しっぱなしで…モラハラ!それモラハラだから!!

里沙子はこれから先、どのように生きていくのかな。

伊坂幸太郎『ガソリン生活』

ガソリン生活 [ 伊坂幸太郎 ]

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(2016/12/3 17:54時点)
感想(4件)

伊坂さんが描き出す人外主人公は本当に可愛らしい!

「ぼく」に愛着が湧いて、街で荒々しい運転をされている車や車体がボコボコになっている車を見掛けると、その車の気持ちを想像して胸が痛むようになったりしました。

最初から最後までユーモラスで、ラストはSo Happy!!!